宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月29日、所属する宇宙飛行士、若田光一さんの宇宙飛行の記念品返還式をJAXAの東京事務所で開催した。返還式では記念品と、若田さんのサインが入った記念の額をプレゼントした。
若田さんは地球を離れる前に、ゆかりのある会社や団体から記念品を預かり、これらとともに宇宙での任務を遂行。5月14日の地球帰還時、ともに帰ってきた。
参加したのは、以前在籍した日本航空(JAL/JL、9201)と出身校の埼玉県立浦和高校、さいたま市立宮原中学校、国際宇宙ステーション(ISS)滞在中に応援したソチ冬季五輪に選手を派遣した日本オリンピック委員会(JOC)の4団体。
JALには地球と国際宇宙ステーション(ISS)の「往復航空券」を返還。佐藤信博副社長に、滞在証明書と記念の額とともに手渡した。
浦和高校には記念バッジ、宮原中学校には記念旗、JOCには五輪旗をそれぞれ返還した。
返還式に先立ち、若田さんの滞在時を振り返るビデオを放映。自身も初めて観る映像で、「ビデオを観ないと、経験したことがすべて『夢の中』」としながらも、「滞在時の思い出がよみがえる。皆さんの記念品とともに飛行することができた。とても貴重な経験だった」と振り返った。
若田さんは第38/39次長期滞在クルーとしてISSに188日間滞在。3月9日からの第39次長期滞在で、日本人初となる船長(コマンダー)に就任した。累計の宇宙滞在期間は合計347日8時間33分となり、日本人としては最長。
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