エアバスは現地時間7月29日、スカイマーク(SKY/BC、9204)と結んでいたA380型機6機の契約について、すべて解除するとSKYに対して通知した。今後エアバスは、契約に基づく損害賠償を求めていく。
SKY側は29日、同社が支払い不能に陥った際、大手航空会社の傘下入りをエアバスから求められたとの声明を出したが、エアバス側は強く否定している。
一方、SKYの西久保愼一社長は29日午後2時45分から都内で会見を開き、「エアバス側と足並みを揃えて交渉したい」との意向を表明。契約を解除したとするエアバス側との間に隔たりがあることが鮮明になった。
2011年にSKYはA380を6機発注。投資予定額は総額1915億8500万円としており、これまでに265億円をエアバスに支払い済み。
初号機は4月に初飛行しており、2号機まで生産が進んでいる。エアバスとの交渉が始まった4月からは、支払いを止めているという。
6月から就航したA330-300の導入については、影響はないとしている。
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