三菱航空機は現地時間7月14日、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」について、米国のイースタン航空が最大40機発注する覚書(MOU)を締結したと、英国で開催中のファンボロー航空ショーで発表した。MRJの契約締結は、2012年12月に米国の地域航空会社の持ち株会社であるスカイウェストとMRJを100機確定発注し、オプションで100機追加する契約を結んで以来、およそ1年半ぶり。
契約内容は、90席クラスのMRJ90を確定20機、購入権20機の計40機。イースタン航空への引き渡しは2019年の開始を予定している。
イースタン航空は、前身のイースタン航空(EAL/EA)の商標などを2009年に取得。2012年に新生イースタン航空を設立した。今年1月に事業開始手続きをFAA(米国連邦航空局)に申請している。
同社のエドワード・J・ウェーゲル社長は「座席マイルあたりの運航コストが、130席クラスの航空機と同じだ」と経済性を評価した。
マイアミ国際空港を拠点に中南米やカリブへの運航を計画しており、ボーイング737-800型機を用いて2015年から就航予定。
今後のMRJの生産スケジュールについて、三菱航空機の川井昭陽社長は「(昨年夏に3度目の延期を発表して)ご心配をお掛けしたが、割合順調だ」と説明。日本の航空会社が全日本空輸(ANA/NH)のみにとどまっている点については、「日本の飛行機なので、ぜひとも皆さんに使っていただきたいが、良い飛行機が出来たことを示して航空会社に判断を委ねたい」と述べた。
MRJの初飛行は2015年4-6月期、初号機の引き渡しは2017年4-6月期を予定している。これまでにANAが25機(確定15機、オプション10機)、米トランス・ステーツ・ホールディングスから100機(確定50機、オプション50機)、米スカイウェストから200機(確定100機、オプション100機)を受注している。
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三菱航空機
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