羽田空港国内線第1ターミナルで7月3日、空港内にあるアンジュ保育園の園児が浴衣を着たJALグループ社員とともに、願い事を書いた短冊を笹に飾り付けた。七夕の7日まで飾られる。
浴衣など和装で保安検査場前の会場を訪れた園児たちは、飾り付け後に「ささの葉さらさら」で始まる七夕の歌「たなばたさま」や、「きらきら星」などを、先生が演奏するピアニカの伴奏に合わせて披露。居合わせた空港利用者から拍手を浴びていた。同保育園は空港勤務者や地元住民が利用しており、我が子をビデオや写真に収める姿も見られた。
日本航空(JAL/JL、9201)では毎年、空港係員(GS)が中心となって七夕祭りを実施しており、今年で32回目。海外や国内各地の空港でも行われ、短冊は昨年に続き仙台の大崎八幡宮に奉納される。
今年の羽田の飾り付けには、パイロットや客室乗務員(CA)も参加。また、人気せんべい「ばかうけ」を製造する栗山米菓のゆるキャラ「星たべよくん」が現れ、園児たちに星をかたどったせんべいをプレゼントした。
企画の中心となったGSの相澤由希さんは「“ひこうきのおねえさんになりたい”といった飾り付けがあり、可愛らしかったです。(園児から)元気をもらえてうれしかったです」と話し、1カ月ほど前から4人の仲間と準備を進めてきたイベントを、自分自身も楽しめたという。
CAの坂井華子さんは「機内でも小さなお子様をお迎えしますが、ふれあう時間が短いです。長い時間接することができて、楽しかったです」と、機内とは違ったふれあいを喜んでいた。
七夕にちなみ、パイロットはボーイング777型機の機長が参加。松田和也主席機長は、「最近はパイロットになりたいという子供が昔と比べて減っているのですが、女の子で短冊に“パイロットになりたい”と書いてくれた子がいて、うれしかったですね」と笑みがこぼれた。
飾り付けを終えた園児は、保安検査場前の会場から保育園に戻った。しばらくして星たべよくんが園児の前に現れると、園児は一斉に抱きついていた。
保育園内でJAL社員らと歌を歌った園児は、午前11時30分発の伊丹行きJL115便(777運航便)を窓から手を振って見送った。コックピットからは、パイロットが手やライトを振って羽田を出発した。
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