エア・カナダ(ACA/AC)は7月2日、羽田-トロント線を週7往復(デイリー)で開設した。機材は当初ボーイング777-300ER型機で、16日からは787-8で運航する。
ACAにとって羽田空港とカナダを結ぶ初の直行便。同社は2010年10月の羽田再国際化の際、深夜便での開設を検討したが、需要が見込めないことから昼間時間帯の発着枠(スロット)が確保できるまで、就航を延期していた。
当初ACAでは、就航初日から787-8での運航を計画していたが、機材繰りの関係で16日に延期となった。15日まで運航する777-300ERの座席数は、ビジネス42席とエコノミー307席の計349席。787-8は、ビジネス20席とプレミアムエコノミー21席、エコノミー210席の計251席となる。同社は787-8を22機、787-9を15機の計37機を、2019年までに順次受領する。
初便のAC5便は午後3時4分、羽田国際線ターミナルの増床部分にある144番スポットに到着。折り返しのAC6便は乗客335人(搭乗率96%)を乗せ、午後6時16分に出発した。
羽田発初便となったAC6便の出発前には記念イベントが開かれ、ACAのPR大使「エア・カナダマン」を務めるお笑いコンビ「はんにゃ」の金田(かなだ)哲さんが登場。「カナダには一度も行ったことがないが、金田家に生まれたおかげで仕事がもらえた」と、会場を沸かせた。
羽田-トロント線は、ビジネス客や南米への乗り継ぎ客の取り込みを図る。ACAは成田からはトロントとカルガリー、バンクーバーへ直行便を運航しており、ロードファクター(座席利用率)は平均80%。同社では羽田-トロント線も、同程度を見込んでいる。
運航スケジュール
AC5 トロント(13:00)→羽田(翌日14:55)
AC6 羽田(17:40)→トロント(16:40)
関連リンク
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