エアアジア・グループは楽天(4755)などと共に、日本市場へ再参入する意向を固めた。7月1日にもトニー・フェルナンデスCEO(最高経営責任者)が来日して発表する。
ANAホールディングス(9202)とエアアジアが合弁で設立したLCC(低コスト航空会社)の旧エアアジア・ジャパンは、昨年6月に合弁を解消して10月に運航終了。12月からはANAHDの100%子会社として、バニラエア(VNL/JW)が就航した。
今年4月に東京で開かれた新経済連盟(三木谷浩史・代表理事)主催の「新経済サミット」に出席したフェルナンデスCEOは、2015年にも日本市場へ再参入する考えを示していた。
新パートナーの条件として、「テクノロジーに明るく、政府にものを言えて、日本の航空市場にレボリューション(革命)を起こせる人」を挙げており、三木谷代表理事が社長を務める楽天をパートナーに迎える。出資比率は、航空法の外資規制に基づき両社が3分の1程度ずつとなる見込みで、計4社程度が出資する。
社長には、旧エアアジア・ジャパンで社長を務めた小田切義憲氏が就任する。拠点は新エアアジア・ジャパンが登記上の本社を構える、中部空港(セントレア)を予定している。
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エアアジア
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