日本航空(JAL/JL、9201)は6月9日、JALグループが新たな商品やサービスの提供や、挑戦する人々をサポートする「チャレンジJAL」宣言を発表した。
第1弾となる今月は、若手アスリートのチャレンジとスポーツの明日を応援する「JALネクストアスリート・マイル」を開始する。JALマイレージバンク(JMB)会員を対象にしたもので、貯めたマイレージを寄付金として、日本サッカー協会と日本トライアスロン連合、日本ラグビーフットボール協会、日本身体障害者陸上競技連盟の4団体を支援する。
会員はこの中から支援団体を決定して寄付。2000マイルを1口とし、JALは同額を上乗せして支援する。1口を2000円に換算、JMB会員が1口寄付すると、4000円を寄付する計算になる。各団体は用具の購入や遠征費用、大会運営などに充てる。
9日に開催した発表会では、各団体を代表してトライアスロンの佐藤優香選手、日本サッカー協会女子委員長の野田朱美氏、車いすランナーの伊藤智也選手、2019年に日本で開催するラグビー・ワールドカップのアンバサダー、大畑大介氏が参加。レジェンドアスリートとして、サッカー日本女子代表の澤穂希選手が登場した。
女子サッカーは、2011年ワールドカップで優勝して注目されるようになったが、それ以前の苦労を聞かれた澤選手は、スポンサー企業の撤退や遠征費用を自分で支払っていたこと、昼間に仕事をした後に夜間練習をしていたことなどを明かした。当時を「今では考えられない環境でサッカーをしていた。サッカーが好きだから続けられた」と振り返った。
今回の企画については、「スポーツ選手はたくさんのサポートがあって、良い成績を残すことができる。良い環境でスポーツに打ち込めるのは選手にとっても良いこと」と太鼓判を押した。
自身もJMBの会員かと問われた澤さんは「もちろんです」と力いっぱい返答。マイレージの使用用途を聞かれ、「貯めっぱなしなので、2015年1月のオフに旅行したい」と応じた。