2013年10月から今年5月にかけて、日本航空(JAL、9201)の機体で整備ミスが16件あったことが6月1日までにわかった。いずれも運航に影響は生じていない。
JALによると、5月8日にボーイング777-200型機(登録番号JA8978)を羽田空港で整備士が点検したところ、エンジンの逆噴射装置にカスケードが取り付けられていないことが発覚したという。カスケードは着陸時に空気の流れをコントロールする部品で、同機はカスケードを取り付けない状態で約1カ月間運航していた。
この件も含めて、2013年10月28日から5月17日までに、軽微なものも含めて計16件の整備作業のミスがみつかった。再発防止のため、JALでは5月19日から23日までの5日間、緊急性のある作業を除いて整備作業を中断し、作業手順の見直しなど再発防止策を検討するミーティングを開いた。
JALが整備作業を5日間中断したのは初めて。現業、間接部門を問わずミーティングに参加し、作業内容の重要性や安全に帯する意識などを再確認したという。JALでは再発防止に努めたいとしている。
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