証券取引等監視委員会(FSA)は5月20日、ジャムコ(7408)の元社員が金融商品取引法違反(インサイダー取引)を行っていたと発表した。FSAは元社員に対して課徴金40万円の納付命令を出すよう、内閣総理大臣と金融庁長官に勧告した。
元社員は同社在職中、2013年3月期決算で経常利益22億円を見込む業績予想が公表された2013年2月8日の前日7日に、同社株4200株を196万8900円で買い付けていた。
ジャムコはこの業績予想で、前回2012年5月11日の発表値から、経常利益を14億5800万円(96.5%)上方修正すると発表。元社員は発表前に、重要事実に該当するこの情報を知っていた。
金融商品取引法では課徴金の額について、重要事実の公表後2週間における最高値を適用すると定めている。今回は最高値566円に4200株を掛けた237万7200円と買付額の差額40万8300円を算出し、1万円未満を切り捨てて40万円とした。
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証券取引等監視委員会
ジャムコ
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