3月末に羽田空港の国際線発着枠が増枠し、航空会社間では海外需要の取り込みが本格化している。
全日本空輸(ANA)は4月に入り、オンライン語学研修会社のEFエデュケーション・ファーストと業務提携したと発表した。今後、客室乗務員を含む全社員約1万3000人向けの語学学習教材やオンライン語学研修の提供などで協力する。
航空会社と言えば、語学力に長けた人が採用されている印象があるが、なぜANAは語学研修に力を入れるのだろうか。
ANA人事部の米谷宏行副部長とANA人財大学人事部の髙谷智美さんに、語学研修の狙いや社員研修を運営する難しさを聞いた。
採用時は「人物重視」
ANAでは、人事部がジョブローテーションをはじめとした人事戦略を考え、人財大学が採用から研修などを主管し、「人財」育成を担う。同社は人材を「人財」と表現しているのが特徴だ。
「これからは国際線を増やさなければならない一方、人材のグローバル化が
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