エアバスは現地時間4月10日、開発中の次世代中型機A350 XWBの試験機MSN3がコッツウォルド空港(英国)に初飛来したと発表した。認証試験の一環によるもの。
現在A350 XWBは2014年後半の導入に向け、4機の飛行試験機を用いて試験飛行中で、飛来したMSN3はそのうちの1機。将来的に5機の試験機で、2500時間の飛行試験を予定している。
A350 XWBの翼と燃料システムは英フィルトン工場で設計され、英ブロートン工場で組み立てられている。英ロールス・ロイス社製のエンジン「トレントXWB」を搭載するなど、英国との縁が深い。
A350 XWBシリーズは3機種で構成、座席数はメーカー標準の3クラス仕様でA350-800が270席、A350-900が314席、A350-1000は350席。2014年3月現在、39の顧客から812機を受注している。
A350の量産初号機は、今年下半期にカタール航空(QTR)へ引き渡される予定。日本では、日本航空(JAL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。