エアバスは現地時間4月7日、独ハンブルクにA350 XWBの「カスタマー・デフィニション・センター(CDC)」を開設したと発表した。
CDCは、リードタイムの短縮につながる効率的な客室設計や、機内仕様の確定プロセスを顧客に提案する施設。CDCではリスク・シェアリング・パートナーの協力のもと、ショールームのような環境でカタログによる提案を実際に見て、体験し、テストできる。
また、客室仕様選定とビジュアル化を促進するための仮想環境とモデリングツールである「A350 XWBコンフィギュレーター」も完備。CDCは、航空会社がそれぞれのA350 XWBの機内装備について、一から効率的に仕様を確定できるワンストップ・ショップのような施設となっている。
A350 XWB客室の特徴のひとつである、1670万種類の色により状況に応じた機内環境を作り出せるLED照明や、多様なギャレー(厨房設備)のオプションなども、CDCで実際に評価できる。第4世代IFE(機内エンターテインメント)コンソールや高画質ディスプレーも体験できる。A350 XWBは床設計を工夫したことで、IFE関連のボックスや接続部は平坦な床面に埋め込まれており、シート下のスペースにゆとりを持たせている。
CDCには客室の実物大モックアップがあり、A350 XWBの客室の壁がほぼ垂直であることを体験できる。この垂直の壁により、客室空間が広くなり頭上の手荷物棚の収容量が増え、増加しつつある機内持ち込み手荷物にも対応する。