ニュージーランド航空(ANZ)は現地時間4月5日午後9時(日本時間4月6日午後1時)、ローンチカスタマーとなったボーイング787-9型機の初号機(登録番号ZK-NZE)が米ワシントン州シアトルのエバレット工場でロールアウトしたと発表した。
ANZは787-9を10機発注済みで、エンジンは英ロールス・ロイス製トレント1000を採用。機体の塗装は、昨年6月に発表した2つの新デザインのうち、特別塗装と位置づける、黒を基調にニュージーランドを代表するシダの葉をあしらったデザインが採用された。通常塗装は、白をベースにシダの葉がデザインされる。
5日は激しい雨が降る中、エバレット工場の格納庫の扉が開くと、全体を黒く塗装された初号機が姿を現した。通常787の塗装は4日ほどで完成するが、同機は12人の作業員が5日がかりで仕上げた。
ボーイングによると、787-9の型式証明の取得は6月ごろとなる見込み。ANZへの引き渡しは、7月以降になるとみられる。
787-9は全長が6メートル長くなり、航続距離が300海里(555キロメール)延長しながらも、消費燃料は同クラス機よりも20%削減できるとしている。3クラス仕様のメーカー標準座席数は、787-8の242席に対して約40席増加し、280席程度となる。
ANZに引き渡される機体の座席数は、ビジネス・プレミア18席、プレミアム・エコノミー21席、エコノミー263席の計302席。最初の定期便は10月15日就航予定のオークランド-パース線で、11月には成田や上海にも就航する。
ビジネス・プレミアはフルフラットシートを斜めに配置するヘリンボーン配列、プレミアム・エコノミーは2-3-2配列となる。エコノミーでは、横一列3座席が平らなソファーになるシート「エコノミー・スカイカウチ」も14列導入する。
ANZは年内に3機、2015年は2機を受領予定。同社の最高運航責任者であるデビッド・モーガン機長はAviation Wireの取材に対し、「あと5機追加するオプションを検討しているが、急成長は望んでいないので、今後の導入には熟慮が必要」と、787-9の追加購入を検討していることを明らかにした。
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