3月14日で退役し、売却が決まった全日本空輸(ANA)のボーイング747-400D型機(登録番号JA8960)が28日午後9時34分、羽田空港を離陸した。売却先へのフェリーフライト(回送)で米ミシシッピ州テューペロへ向かう。
JA8960は1993年3月25日製造。昨年10月から12月まで行われた「里帰りフライト」では、6都市のうち初回となる10月27日の函館を担当し、鈴木博之機長と山本烈士機長が操縦桿を握った(関連記事)。函館空港に詰めかけた人たちは、ジャンボの愛称で親しまれた747の労をねぎらった。
定期便最後のフライトは今月14日の那覇発羽田行きNH126便。当初は15日に宮城県と福島県在住の小学6年生らを招待した仙台と福島の「ボーイング747-400卒業フライト」と、16日に成田-熊本間で行われた最後のチャーターフライトに登板予定だったが、両日とも羽田で留守番となった。
28日は羽田を午後9時14分に出発し、滑走路は16L(C滑走路)を使用して飛び立った。
ANAが保有する残りの747-400Dは、登録番号JA8961のみ。31日の那覇発羽田行きNH126便でラストフライトを迎え、1978年12月の747SR-100受領以来続いたジャンボの歴史に幕を下ろす。
*写真は全7枚(離陸シーンはログイン後にご覧いただけます)。
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