東京国際空港ターミナル(TIAT)は3月13日、羽田空港国際線ターミナルビル増築部分を報道関係者に公開した。30日の開業をめざし、工事が進められている。
同ターミナルの増築部分は、本館の増築・改修部分と新設されるサテライトからなる。延床面積は、現在の約15万9000平方メートルから約23万6000平方メートルに拡大。本館増築部分の高さは、現在の本館と同じ地上5階建てで、サテライトは地上3階建て。また、サテライト屋上には太陽光パネルを設置し、発電規模は1000kWとなる。
隣接する立体駐車場も、現在の7階建てから9階建てに増床。現在より700台多い、約3000台が駐車できるようになる。
現在10スポットある固定スポットは、サテライトに8スポット増やすことで、国際線ターミナルの合計としては18スポットに増加。新設する8スポットのうち、6スポットのゲートラウンジを2階に設け、ターミナル内を移動する通路と待合スペースを分離することで、航空機と同じ高さの景色を搭乗前に楽しめるようにした。また、富士山や東京タワー、東京スカイツリーを一望できる。
チェックインカウンターは、現在の4アイランド・96ポジションが、6アイランド・144ポジションに増える。また、出発保安検査場も、現在の1カ所を2カ所に増やし、旅客増加に対応する。3階出発ロビーには、祈祷室を新設。宗教は問わず、24時間無料で利用できるようにした。
商業施設はフードコートなどを用意。寿司やラーメン、焼き肉丼などを扱う。増築部分の開業後は、飲食店が3店舗、物販店が3店舗、両替などサービス店が6店舗の計12店舗増え、合計123店舗になる。また、TIATが運営するラウンジを、4階と5階の2カ所に設けた。
本館増設部からサテライトへ向かう通路には、国内最大級の36面マルチモニターを設置。就航都市の世界遺産を紹介する。
増築エリアには、今回の本館増築部分に隣接する形でロイヤルパークホテルが運営する「ロイヤルパークホテル ザ 羽田」が9月末に開業予定。客室数313室のうち、17室が保安検査を受けた乗客がだけが立ち入りできる保安エリア内にあり、便の乗り継ぎ時に利用できる。
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