エアライン — 2014年3月11日 11:25 JST

ANAも不正アクセス、iTunesギフトコードへマイル交換被害 最大65万円分

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 全日本空輸(ANA)は3月10日、同社マイレージサービス「ANAマイレージクラブ(AMC)」で不正アクセスが発生し、会員9人が被害に遭ったことを明らかにした。特典交換のひとつである米アップル社のオンラインサービス「iTunesギフトコード」に、会員に無断でマイルが交換されていた。ANAではAMC会員全員に対し、パスワード変更を呼びかけている。

不正アクセスが発覚したANA=13年12月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAによると、3月9日から4人の会員から、身に覚えのない特典交換の履歴が表示されているとの問い合わせがあった。同社が調査したところ、問い合わせた会員のマイルがiTunesギフトコードへ無断で交換されていた。

 これを受け、10日午後6時半から同特典への交換を中止。現時点で問い合わせのあった4人を含む9人の約112万マイル、最大65万円相当が無断交換されていたという。2月末時点で AMCの会員カードは2627万枚発行されている。

 AMCの特典交換は、申し込みをすると通常はメールなどで特典の情報が会員宛に送られてくるが、iTunesギフトコードは画面に情報が表示される仕組みのため、被害が生じた可能性があるという。ANAでは、国土交通省航空局(JCAB)に対し、不正ログインが発生したことを届け出た。状況を精査した上で、警察への相談を検討していくとしている。

 日系航空会社では、2月に日本航空(JAL、9201)のマイレージサービス「JALマイレージバンク(JMB)」で不正アクセスがあった。

 ANAのパスワードは数字4桁、JALは同6桁と、最低限英数字を組み合わせるパスワードが一般的な現在では、両社とも不正アクセスが起きやすい状況だ。ANAでは、原因の調査とともに、セキュリティー対策についても検討していくという。

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