全日本空輸(ANA)は2月25日、イスラム教徒向け「ハラール食」の認証を受けた和菓子を、3月1日から一部の国際線で提供すると発表した。
提供するのは、のり味の「あられ」。王様製菓(東京・台東区)のハラール認証を受けた「東京あられ」を対象路線の全クラスで提供する。対象となるのは、成田-ジャカルタ線と羽田-ジャカルタ線、成田-デリー線、成田-ムンバイ線の4路線で、ハラール食の要望の多い路線を選んだ。
このあられは、ベジタリアン食の推奨マークについても認証を受けており、乗客の3割がベジタリアン食を希望するというインド路線も、対象となった。乗客の反応を見て、対象路線の拡大を検討する。
ANAを傘下に持つANAホールディングス(9202)は、1月にハラール食の機内食で世界最大手のブラヒム・ホールディングス社(マレーシア・クアラルンプール)と業務提携を締結。ANAグループで機内食を手掛けるANAケータリングサービス(ANAC)が自前で提供できる体制を整える。ANACは今年秋以降、ハラール食を機内で提供を始める見通し。
今回のあられは、その先駆けとして導入する。イスラム教徒は全世界で約16億人いると言われており、ANAではマレーシアをはじめ東南アジアや中東など、イスラム圏からの訪日需要の獲得を目指す。
関連リンク
ANAホールディングス
全日本空輸
東京あられ(HALAL/ハラール)(王様製菓)