機体 — 2025年1月10日 22:56 JST

リース会社アベロ、ATR42 STOLを全機発注変更 開発中止でATR42と72に

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 ターボプロップ(プロペラ)機を製造する仏ATR製は現地時間1月10日、短い滑走路で離着陸できるSTOL(短距離離着陸)型「ATR42-600S」の開発中止に伴い、アイルランドに拠点を置く航空機リース会社アベロが発注変更したと発表した。アベロはATR42-600Sを10機発注していたが、ATR42-600とATR72-600を5機ずつに変更した。

ATR42 STOLから発注変更したアベロ(ATR提供)

 ATRによると、今回の契約は2024年末に確定。ATR42-600はメーカー標準座席数が1クラス48席、ATR72-600は同72席となる。

 ATR42-600Sは、800-1000メートルの短い滑走路で離着陸できるATR42-600のSTOL型として計画。座席数1クラス30-50席の市場がターゲットだったが、ATRはサプライチェーンのひっ迫が続いていることや市場調査の結果を理由に開発を中止した。

 日本でも離島路線を持つ航空会社などに売り込んでおり、トキエア(TOK/BV)が導入を計画していた。

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