ZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)は1月10日、機内サービス時に使うゴミ袋として、米ぬかを原材料としたものを導入した。成田空港を発着する全便で同日から使用を始めた。
機内食などを提供時に生じる廃棄物を片付ける際、日泉ポリテック(愛媛・大洲市)の米ぬかを原材料としたゴミ袋を使用。米ぬかは、精米・酒造の副産物を活用したバイオマス材であることに加えて、消臭・抗菌効果があるという。
ZIPAIRは日本航空(JAL/JL、9201)傘下の中長距離LCCで、機材はボーイング787-8型機。座席数は2クラス290席で、ZIP Full-Flatが18席、Standardが272席となる。成田発着の国際線のみ9路線を運航しており、バンコク、ソウル、ホノルル、シンガポール、ロサンゼルス、サンノゼ、サンフランシスコ、マニラ、バンクーバーへ就航している。2025年3月4日からは米テキサス州ヒューストンへ乗り入れる。
将来的には東海岸や南部への就航も検討。2025年度に10機体制を計画しており、9号機と10号機はJALが新造機をボーイングから購入し、ZIPAIRへリースする。JALが2024年7月に正式発注した最大20機の787-9は、ZIPAIRへの投入も検討が続いている。
新サービス
・ZIPAIR、隣の空席購入オプション「Seat Plus」1席500円から(24年11月12日)
ヒューストン就航後は東海岸検討対象
・なぜZIPAIRは最長ヒューストン線を開設できるのか 特集・往復28時間路線支える整備運航計画(24年10月14日)
・ZIPAIR西田社長、東海岸就航に意欲 欧州は「迂回しんどい」(24年10月11日)
ZIPAIRでの運航も視野にJALが787-9発注
・ZIPAIR西田社長、787新造機受領「期待しながら待つ」787-9は「要望していく」(24年10月11日)
・JAL、787-9最大20機正式発注 ZIPAIRも検討、28年度から国際線(24年7月23日)
・ZIPAIR、787-9導入 JAL発注機(24年3月21日)
機内の動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
・ZIPAIR 787-8 JA822J機内公開 フルフラットシートも
写真特集・ZIPAIR 787-8の機内
(1)フルフラット上級席ZIP Full-Flatは長時間も快適
(2)個人用モニターなし、タブレット置きと電源完備のレカロ製普通席
(3)LCC初のウォシュレット付きトイレ