エアライン, ボーイング, 機体 — 2014年1月27日 21:40 JST

JAL、成田で発煙の787復帰へ 28日深夜便から

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 日本航空(JAL、9201)は1月27日、成田空港で出発準備中にバッテリーから白煙が発生したボーイング787-8型機(登録番号JA834J)を、28日午前0時5分に羽田を出発するサンフランシスコ行きJL002便から復帰させることを明らかにした。

白煙が出たJALの787の同型機=13年6月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALによると、トラブルが起きたバッテリーはすでに積み下ろされており、新品と交換済み。修理後に問題がないことが確認され、関係当局と協議の上、運航への復帰が決まった。28日のJL002便は、通常通りの人員で運航する。

 国土交通省航空局(JCAB)によると、バッテリーは現在、分解調査などが行われているという。同調査には時間を要しており、「今日、明日に終わるレベルではない」(JCABの担当者)としている。

 同機は14日午後、成田空港で出発準備中に胴体下部から白煙が出ているのを、整備士が操縦室から確認。メインバッテリーの格納容器を開けたところ、8つのセルのうち、1つのセルの安全弁が作動しており、バッテリー格納容器内に液体が飛散していた。残り7つの安全弁は作動しておらず、その他の機器への影響は生じていない。乗客は搭乗しておらず、けが人はなかった。

 14日のトラブル発生後も、白煙が出た機体(JA834J)以外は通常通り運航を続けており、バッテリー関連のトラブルは起きていない。

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