エアライン — 2024年12月26日 21:42 JST

JAL、26日は遅延71便と欠航4便 システム障害で

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 日本航空(JAL/JL、9201)は12月26日、朝方発生したシステム障害の影響で、遅延便が国内線と国際線合わせて71便、欠航が4便発生したと発表した。システムは午後1時20分に復旧している。

システム障害が発生し26日の国内線空席待ちを停止したJAL=24年12月26日14時36分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 あす27日は、出雲を午前7時40分に出発予定だった羽田行きJL276便(予約数73人)のみ欠航。26日の羽田午後6時15分発出雲行きJL287便(同230人)が欠航した影響で、機材の手配がつかないため。

 26日午後8時の時点で、30分以上の遅延便が国内線60便と国際線11便の計71便で、もっとも遅れた便は国内線が定刻より1時間26分遅れ、国際線が4時間2分遅れだった。

 また、空港の運用時間内の運航が見込めないとして、羽田発出雲行きJL287便のほか、伊丹発羽田行きJL126便(予約者数140人)、伊丹発羽田行きJL134便(同168人)、福岡発羽田行きJL332便(同182人)の国内線4便を欠航した。

 JALによると、システム障害は26日午前7時24分に発生。社内外のネットワークを繋ぐルーターに対し、大量のデータを社外から送りつけられたことが要因だった。午前8時56分に、障害の原因となっていたルーターを一時的に遮断。その後システムが順次復旧した。顧客データの流出やウイルス被害は起きていないという。

 システム障害の要因となった大量のデータ送付攻撃は「DDoS(Distributed Denial of Service:分散型サービス拒否)攻撃」と呼ばれるもので、サーバーやネットワーク機器に高負荷がかかり、攻撃されたネットワークを使うシステムに障害が起きる。羽田空港では、乗客が手荷物を預けるSBD(Self Baggage Drop:自動手荷物預け機)が使用できなくなり、午前中は有人カウンターで係員が対応した。

 復旧後は26日分の航空券販売を再開したが、国内線の当日空席待ちは受付を終日取りやめた。

関連リンク
運航の見通し(国内線)
運航の見通し(国際線)
日本航空

12/26のシステム障害
JAL、システム障害の遅延64便 13時20分復旧(24年12月26日 17:06)
JAL、システム復旧 航空券販売も再開 DDoS攻撃で障害(24年12月26日 15:38)
JAL、サイバー攻撃で遅延 国内線・国際線の26日発航空券販売停止中(24年12月26日 11:20)
JALにサイバー攻撃 国内線・国際線に影響の可能性も(24年12月26日 10:36)

自動手荷物預け機の動画(YouTube Aviation Wireチャンネル
待ち時間短縮!JALが羽田空港に自動手荷物預け機導入 使い方を解説
JAL 成田空港 自動手荷物預け機サービス開始
ANA 那覇空港 自動手荷物預け機で待ち時間短縮

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post