新ブランド「AirJapan」を運航するANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のエアージャパン(AJX/NQ)は、機内で往復航空券が当たる就航1周年記念キャンペーンを2025年2月9日から始める。プレゼントする航空券は、オプションがもっとも多く含まれる運賃「Selected(セレクテッド)」で、搭乗期間は5月から7月に設定し、卒業旅行などで乗った人に、次回は家族旅行で利用してもらうことを想定している。
AirJapan便は、成田発着の国際線3路線を展開。1路線目のバンコク(スワンナプーム)線を今年の2月9日、2路線目のソウル(仁川)線を2月24日、3路線目のシンガポール線を4月26日に開設した。キャンペーンは2月9日から22日までの成田発バンコク行きNQ1便、2月23日から3月8日までの成田発ソウル行きNQ21便、3月9日から22日までの成田発シンガポール行きNQ3便の乗客が対象で、バンコク線とシンガポール線は3路線の中から希望路線の、ソウル線は同路線の往復航空券が各便1人ずつ当たる。
往復航空券は、機内食などのオプションが付いた運賃「セレクテッド」だが、飛行時間が短いソウル線は機内食が付かない。航空券の利用は当選者本人のみで、転売や不正などが判明した場合は当選を取り消す場合がある。
プレゼント対象となる便の運航スケジュールは、5月8日から31日までは、成田-バンコク線(毎日運航)が成田午後6時発のNQ1便とバンコク午後11時55分発のNQ2便、シンガポール線(週5往復)が成田午後5時30分発のNQ3便とシンガポール午前0時55分発のNQ4便、ソウル線(毎日運航)が成田午前9時55分発NQ121便とソウル午後1時35分発のNQ122便。6月1日から7月31日までは、バンコク線が成田午後6時10分発のNQ1便とバンコク午後11時55分発のNQ2便、シンガポール線が成田午後5時40分発のNQ3便とシンガポール午前0時55分発のNQ4便、ソウル線が成田午前9時55分発NQ121便とソウル午後1時35分発のNQ122便となる
また、抽選会を行う期間中は、客室乗務員がコンセプトなどを検討した1周年のオリジナル動画をプロジェクターで投影するという。
AirJapan便は、FSC(フルサービス航空会社)の全日本空輸(ANA/NH)、LCC(低コスト航空会社)のピーチ・アビエーション(APJ/MM)に続くANAグループ第3のブランド。主にインバウンド(訪日客)をターゲットとしており、バンコク線とシンガポール線の乗客は約8割がインバウンドで、需要の季節変動を平準化する観点からも日本発需要を増やす施策を進めており、今回の企画も日本人の利用を増やす狙いがある。
機材はボーイング787-8型機で、座席数は1クラス324席でエコノミークラスのみ。シートピッチは海外のFSCのエコノミークラスと同等の32インチ(約81センチ)で、東南アジアのLCCで主流の28-29インチより広くした。ANAの国際線用787は34インチ、国内線用は31インチで、グループ内では中間のピッチとなり、中距離国際線でも過ごしやすくしている。
8/23成田発シンガポール行きNQ3便で行われた「空の上の夏祭り」です。#AirJapan #空の上の夏祭り #JA801A #B788 #NQ3 https://t.co/b8Y6A9yQYx pic.twitter.com/z0tD9IfaNF
— Aviation Wire (@Aviation_Wire) August 24, 2024
関連リンク
AirJapan
運賃見直しと定時性
・AirJapan、払戻手数料と座席指定見直し 冬ダイヤから使いやすく(24年10月27日)
・AirJapan、4-9月期の定時到着率82.0% 8月の台風影響(24年10月11日)
搭乗記・AirJapan 成田-シンガポール線
前編 チャンギ空港0.5泊3日の旅
後編 入国しないと入れない「ジュエル」
機内で“花火大会”
・AirJapan、機内で”花火大会” 日本を感じる「夏祭り」開催中(24年8月24日)
写真特集・ANA新ブランドAirJapan 787-8初号機
・ギャレー跡地は広々(24年2月14日)
AirJapan
・AirJapan、3号機を25年度受領へ 今年度は2機体制(24年4月26日)
・ANA新ブランドAirJapan、初便就航 訪日客狙い成田-バンコク(24年2月9日)
・ANA新ブランド「快適性」と「訪日客」が焦点 特集・LCCじゃないAirJapan”いいとこ取り”(22年3月9日)
・ANA第3ブランド「AirJapan」787でフルサービスとLCC“良いところ取り”23年度下期就航へ(22年3月8日)