三菱航空機は現地時間1月21日、アイルランド共和国の首都ダブリンで「MRJ ファイナンス・カンファレンス 2014」を開催した。
金融機関やリース会社などの航空機ファイナンス業界関係者に、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」への理解を深めてもらい、MRJの資産価値向上を目的に開催している会議で、10回目を迎えた。ダブリンでは2011年以来、毎年開催しており、今回は過去最多の100人超が参加した。
航空会社が航空機を調達する方法の一つとして、オペレーティングリースがある。投資家が航空会社やリース会社から機体を買い上げ、航空会社にリースするもので、機体返却後は売却する仕組み。オペレーティングリースは航空機の資産価値に基づく調達方法のため、MRJの資産価値を向上させる取り組みは、航空会社や金融機関、リース会社にも意味のあるものとなっている。
三菱航空機では、MRJの飛行試験機を製造しており、4月には米プラット・アンド・ホイットニー製エンジン「PurePower PW1200G」を取り付ける見通し。初飛行は15年4-6月期、初号機の引き渡しは17年4-6月期を予定している。
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三菱航空機
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