スイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)は、エアバスA350-900型機を5機追加導入する。同社はA350の導入を決定済みで、追加分を合わせ10機を受領することになる。初号機の受領は2025年夏を予定しており、2031年の年末までに残りの9機を受領する見通し。
同社のA350は4クラス242席(ファースト3席、ビジネス45席、プレミアムエコノミー38席、エコノミー156席)で、新しい客室コンセプト「SWISS Senses」を採用する。ファーストはスライドドアを備えた個室タイプで、プライバシーを確保する。ビジネスは全座席が通路に面した作りで、38席備えるプレミアムエコノミーは、同社が保有する長距離機材では最大の席数を設定する。
スイスは4機保有する4発機のA340-300の後継機として、双発のA350の導入を決めており、ルフトハンザ・グループが2019年に発注した25機のA350-900のうち5機を導入する。追加分の5機もルフトハンザ・グループの発注分で、グループ全体の投資の一環となる。
同社の長距離機材は置き換え対象のA340-300(4クラス215席)のほか、A330-300(3クラス236席)、ボーイング777-300ER型機(4クラス320席)の3機種。現在はA340と777のみにプレエコを採用し、A340には21席、777には24席導入している。A330は未設定だが、2025年以降に新たに導入する見通し。
関連リンク
スイス インターナショナルエアラインズ
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