福岡空港を運営する福岡国際空港会社(FIAC)は11月20日、空港で働く従業員向けの館内休憩室を29日にリニューアルオープンすると発表した。また、屋外でグランドハンドリング業務に携わる従業員向けの「ランプサイド休憩所」を2025年1月に新設する。
休憩室は国内線ターミナルの2階に位置し、延床面積は約100平方メートル。2023年秋に設置した暫定施設を、無印良品を展開する良品計画(7453)が空間演出し、九州産木材を使った特注家具を採用するなど、木の温かみを感じられる空間にリニューアルする。
座席数は現在の1.5倍となる46席。滑走路を眺めながら食事できるスペースに加え、仮眠やリラックスできるスペースを拡充するなど、リフレッシュや気分転換ができる場にする。
一方、グラハンの従業員向けランプサイド休憩所は、国内線の搭乗橋(PBB)がない「オープンスポット」の16番スポット(駐機場)付近に新設し、、延床面積は約30平方メートル。現状は各社の事務所や休憩室から遠く、到着便を待つ間に雨風や気温の変化をしのげる場所がなく、職場環境の改善に加えて、落雷時の避難所として使えるようにする。
今回の取り組みは、空港全体の顧客満足度と従業員満足度の向上を目指す「TEAM FUK(チーム福岡空港)」の活動の一環。福岡空港に関わる約160の事業者で構成され、FIACが事務局を務めている。職場環境の改善や従業員同士の交流促進などを進めており、今回の休憩室整備も、その一環として実施が決まった。
福岡空港では、国際線ターミナルの増改築工事が進行中で、2025年3月にグランドオープンを予定。施設の規模拡大や機能向上、職場環境の改善により、同空港で働くことへの魅力を高め、従業員の定着率向上や新規採用を図り、サービス向上につなげていく。
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