日本航空(JAL/JL、9201)は、マイルを活用した2拠点居住(二地域居住生活)を推進する取り組みに、鹿児島県の奄美群島を11月15日から加えた。自治体が募る2拠点居住の参加者にJALがマイルを付与し、都市部から地方への移動費用の負担を軽減するもので、月4往復相当のマイレージを付与する。
募集人数は15人程度。奄美での実証実験の第1弾として、奄美市・瀬戸内町・龍郷町・天城町・伊仙町・知名町を対象に実施する。今回の参加者は、2拠点居住をしながら業務できる企業に呼びかけ、社内で募る。
JALによると、早ければ来年度にも一般参加が可能なものにしていきたいという。JALのマイルを参加者に提供することで、都市圏と奄美群島の2拠点居住する際にかかる費用負担を軽減し、地域人口の減少や文化の継承といった社会課題の解決を目指す。
JALは10月に、大分県内でマイルを活用した2拠点居住を推進する初の取り組みをスタート。中期経営計画で関係人口の創出による地域活性化を掲げており、マイルを活用することで将来的な移住・定住人口の増加につなげる。
2拠点居住
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