ボーイングと同社最大の労働組合IAM(国際機械技術者協会)は現地時間11月4日、4年間で38%の賃上げなど、会社側が示した新たな労使契約案に合意した。9月13日に始まった16年ぶりのストライキは2カ月弱で終結し、早ければ6日にも生産を再開する見通し。
組合は会社側の提案を2回拒絶。今回の賃上げは、前回10月19日に会社が提示した35%から3ポイント上乗せとなり、一時金1万2000ドル(前回は7000ドル提示)などと合わせると、4年契約が満了した時点の平均年収は、交渉前の契約と比べて約4万3700ドル(約664万円)増額の11万9309ドル(約1810万円)となる。
また、9月に提示していた次世代機をシアトル近郊のワシントン州ピュージェット・サウンド地域で製造するなどの条件は踏襲された。
ボーイングのケリー・オルトバーグ社長兼CEO(最高経営責任者)は4日、従業員に「この数カ月間は私たち全員にとって困難なものだったが、私たちは皆同じチームの一員だ。耳を傾け、共に働くことで、私たちは前進できるだろう」とメッセージを送り、ボーイングの復活に向けて共に歩むことを呼びかけた。
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