ボーイングは現地時間1月15日、777型機の後継機となる777Xの高速風洞実験を開始したと発表した。シアトルの遷音速風洞「ボーイング・トランスソニック・ウィンド・トンネル」で先週から行われている。
777Xの風洞実験は、先月から英ファンボローにあるキネティック社の施設で低速での実験を開始。低速試験では、離着陸をシミュレーションし、 機体の性能を測定する。
高速風洞実験では、巡航性能を検証する。実験データは、航空機の構造開発で用いる計算流体力学(CFD)の予測を検証し、開発を支援する。今後は騒音や着氷、推進に関する風洞実験も計画されている。
ボーイングでは、2014年には初期設計を完成させ、2015年に最終コンフィギュレーションを決定する見込み。製造開始は2017年、初号機の引き渡しは2020年を予定している。
777Xは777-8Xと777-9Xの2機種。777-8Xの座席数は350席、航続距離は9300海里(1万7220キロメートル)、777-9Xは、400席超の座席数と航続距離が8200海里(1万5185キロメートル)となる。現在5社から280機の発注やコミットメントを獲得している。
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