企業, 空港, 需要, 需要実績 — 2024年10月14日 06:00 JST

8月の空港定時出発率、羽田20位圏外に 伊丹が唯一ランクイン=英Cirium調査

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 英国のデータ分析会社「シリウム(Cirium)」が公表した、2024年8月の空港別の定時出発率によると、発着規模が最も大きい「グローバル」部門でメキシコシティ国際空港がトップとなった。トップ20が続いていた羽田空港は、5カ月ぶりに圏外となった。ほかの日本勢も各部門でトップ20入りを逃し、伊丹空港が唯一の20位圏内となった。

8月の定時出発率で日本勢として唯一ランクインした伊丹空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 空港別のデータでは、定期便の提供座席数が多い順に「ラージ(大規模)」「ミディアム(中規模)」「スモール」と分類。定刻に対して15分未満の遅延を「定時出発」と定義している。各空港とも予定されていた便に対し、月間の実運航の発着データが80%以上取得できたものを対象とする。また大規模部門のうちアジアや欧州、北米など3地域以上に運航する空港を、発着規模が最も大きい「グローバル」部門とした。

—記事の概要—
グローバル空港
大規模空港
中規模空港
小規模空港

グローバル空港

 発着規模が最も大きな「グローバル」部門では、メキシコシティ国際空港が首位を獲得。定時出発率は84.33%、運航便数は2万6258便、運航路線数は98路線、遅延便のみを対象とした平均の遅延時間は55分だった。

 定時出発率の2位はリヤド(サウジアラビア)のキング・ハーリド国際空港で83.11%、3位はサンパウロ(ブラジル)のグアルーリョス国際空港で83.00%、4位はリマ(ペルー)のホルヘ・チャベス国際空港で82.89%、5位はボゴタ(コロンビア)のエルドラド国際空港で82.84%だった。

 日本勢は上位20空港にランクインしなかった。羽田は2022年2月から10月まで9カ月連続トップだったが、11月に首位から陥落した。2023年1月は首位で3カ月ぶりに1位を奪還したものの、2月以降は首位を逃している。

大規模空港

 大規模空港の「ラージ」部門は、米ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港が首位を獲得。定時出発率は87.20%、運航便数は1万3743便、運航路線数は53路線、平均遅延時間は64分だった。

 2位はメキシコシティ国際空港(84.33%)、3位はリヤドのキング・ハーリド国際空港(83.11%)、4位はサンパウロのグアルーリョス国際空港(83.00%)、5位はリマのホルヘ・チャベス国際空港(82.89%)だった。

 日本勢はトップ20にランクインしなかった。

中規模空港

 中規模空港の「ミディアム」部門では、パナマシティ(パナマ)のトクメン国際空港が首位を獲得。定時出発率は92.68%、運航便数は1万1611便、運航路線数は91路線、平均遅延時間は60分だった。

 定時出発率2位はブラジルのブラジリア国際空港で90.69%、3位はリオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)のサントス・ドゥモン空港で88.27%だった。4位は米ノーマン・Y・ミネタ・サンノゼ国際空港で86.21%、5位にはカンピーナス(ブラジル)のヴィラコッポス国際空港の84.49%がランクインした。

 日本勢は上位20位に1空港のみで、伊丹空港が15位(78.62%)となった。

小規模空港

 小規模空港の「スモール」部門では、グアヤキル(エクアドル)のオルメド・ホセ・ホアキン国際空港が首位を獲得。定時出発率は90.83%、運航便数は2950便、運航路線数は15路線、平均遅延時間は71分だった。

 定時出発率2位はキト(エクアドル)のマリスカル・スクレ国際空港で90.82%、3位はトロンハイム空港(ノルウェー)で90.07%だった。4位はケープタウン国際空港(南アフリカ)で89.64%、5位には米コナ国際空港がランクインし89.21%だった。

 日本勢はトップ20にランクインしなかった。

関連リンク
Cirium

7月の空港定時出発率、日本勢好調続く 羽田はトップ20入り4カ月連続=英Cirium調査(24年9月4日)
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