エアバス, 機体, 需要, 需要実績 — 2024年10月10日 11:40 JST

エアバス、JALからA321neo初受注 納入微増=24年7-9月期

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 エアバスの2024年7-9月期(第3四半期)の引き渡しは、前年同期比2機(1.2%)増の174機だった。受注は140機(70.0%)増の340機で、日本航空(JAL/JL、9201)からA321neoを初受注した(関連記事)。競合のボーイングは7-9月期に116機(前年同期105機)を引き渡し、159機(同321機)を受注した(関連記事)。

—記事の概要—
引き渡し
受注
24年7-9月期 納入と受注

引き渡し

ファンボロー航空ショーで開かれた調印式でA350-900とA321neoの模型を披露するJALの客室乗務員=24年7月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 機種別で見ると、引き渡しはA320シリーズが135機(前年同期は135機)、A330シリーズが7機(6機)、A350シリーズが15機(15機)、A220ファミリー(旧・ボンバルディアCシリーズ)は17機(16機)だった。

 A350のうち長胴型のA350-1000は3機で、すべて日本航空(JAL/JL、9201)へ納入。JALは4号機(登録記号JA04WJ)、5号機(JA05WJ)、6号機(JA06WJ)として毎月受領した。

 残り12機は標準型のA350-900で、ターキッシュエアラインズ(THY/TK)とデルタ航空(DAL/DL)、エールフランス航空(AFR/AF)、ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)、台湾のスターラックス航空(星宇航空、SJX/JX)の各社で導入が進んだ。

 A330は7機すべてがA330-900(A330neo)で、ITAエアウェイズ(ITY/AZ)とセブパシフィック航空(CEB/5J)、ヴァージン・アトランティック航空(VIR/VS)、デルタ航空、スターラックス航空の各社が導入した。

 A320はA321neoが84機で最も多く、A320neoが48機、A319neoが3機だった。

受注

 受注はA320シリーズが260機(前年同期149機)、A330シリーズが37機(28機)、A350シリーズが33機(23機)、A220ファミリーは10機(ゼロ)だった。

 A350のうち、A350-1000は5機だった。A350-900は28機で、このうち20機はJALから受注。2027年度から国際線として導入する。

 A330は37機すべてがA330-900で、このうち30機はキャセイパシフィック航空(CPA/CX)を中核とするキャセイグループから受注。2028年から引き渡される予定で、既存のA330-300を更新していく(関連記事)。残りの7機は英ヴァージンから受注した。

 A320はA321neoが216機で最も多く、A320neoが44機、A319neoがゼロだった。A321neoのうち11機はJALが発注し、2028年から国内線に投入する。

 A220は10機すべてがA220-300で、ラトビアのエア・バルティック(BTI/BT)が追加発注した。

24年7-9月期 納入と受注(括弧内は前年同期の実績)

納入
A220  17(16)
A320 135(135)
A330   7(6)
A350  15(15)
合計  174(172)

 

受注
A220  10(0)
A320 260(149)
A330  37(28)
A350  33(23)
合計  340(200)

 

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