ANAホールディングス(9202)傘下の全日本空輸(ANA/NH)の2024年8月利用実績によると、国際線は旅客数が前年同月比8.2%増の69万9571人で6カ月連続で60万人を上回り、コロナ前以来の70万人超えが目前となった。座席供給量を示すASK(有効座席キロ)は5.7%増の48億2125万1000座席キロ、有償旅客を運んだ距離を示すRPK(有償旅客キロ)は7.0%増の39億1269万旅客キロ、ロードファクター(座席利用率、L/F)は1.0ポイント上昇し81.2%だった。
一方、国内線は旅客数が前年同月比9.3%増の380万7768人、ASKは4.1%増の37億2243万4000座席キロ、RPKは12.2%増の31億3342万2000旅客キロ、搭乗率は6.4ポイント上昇し84.2%となった。
―記事の概要―
・国際線
・国内線
・貨物郵便
・運航状況
国際線
国際線の方面別では、L/Fが最も高かったのは北米方面/ホノルルの83.8%(前年同月比0.3ポイント低下)で、低かったのはアジア/オセアニア方面の77.9%(3.4ポイント上昇)だった。
旅客数は3方面すべてで前年を上回った。増加率が最も高かった欧州方面は28.0%増の6万2646人。増加率が最も低かった北米方面/ホノルルは、3.8%増の21万1750人だった。
国内線
国内線のうち、羽田発着の幹線4路線の搭乗率は、那覇線の94.3%(8.1ポイント上昇)が最も高く、最低値は伊丹線の78.0%(2.1ポイント上昇)だった。
旅客数は4路線とも前年を上回った。増加率が最も高かったのは那覇線で、33.7%増の32万391人。最も低かったのは札幌(新千歳)線で、3.4%増の36万3153人だった。
貨物郵便
貨物・郵便の輸送実績は、国際は貨物が4万7299.3トン(4.7%増)、郵便が897.7トン(7.9%減)。国内は貨物が2万120.1トン(4.5%増)、郵便が1535.5トン(0.6%増)だった。
運航状況
運航状況は、国際線が就航率98.2%(前年同月は99.9%)、定時到着率82.2%(83.7%)。国内線は就航率94.5%(94.1%)、定時到着率67.3%(69.6%)だった。
関連リンク
全日本空輸
・JAL国際線、旅客60万人超え続く 利用率85.1%=8月実績(24年10月1日)
・ANA、国際線利用率78.1% 旅客60万人超え続く=7月実績(24年9月10日)