全日本空輸(ANA/NH)を中核とするANAグループのパイロット適性テスト「FCAT(Flight Crew Assessment Test)」の2024年秋開催分のエントリー受付が10月から始まった。ANA本体のほか、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)やANAウイングス(AKX/EH)などグループ各社もパイロットの選考に用いている。
FCATの応募要件は、各眼の矯正視力が0.7以上であること、各眼0.7、両眼1.0以上の視力に矯正できるレンズの屈折度が±8ジオプトリーを超えないことが条件となる。
選考終了時期により、グループを1から3まで設定し、エントリーの受付締切日が異なる。FCAT選考が2025年1月下旬に終了予定の「グループ1」は、受付締切日が10月30日で、2月下旬選考の「グループ2」は締切が12月3日、3月下旬選考の「グループ3」は12月20日締切となる。
選考は5次まであり、1次が書類選考、2次が英語試験、3次が適性検査、4次がグループワーク・面接、5次が身体検査・能力検査。日程はグループごとに異なり、グループ1は1次選考が11月上旬で5次が1月上旬から下旬、グループ2は1次が12月上旬で5次が2月中旬から下旬、グループ3は1次が12月下旬で5次が3月上旬から下旬となる見込み。
FCATはANAグループがパイロット採用で取り入れている適性テスト。ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の2019年度入社から、ANAウイングス(AKX/EH)の2020年度入社から選考で用いられ、ANA本体は2023年度から導入。2023年11月にパイロットの自社養成を始めると発表したエア・ドゥ(ADO/HD)も導入した。エア・ドゥにはANAホールディングス(ANAHD、9202)が出資している。
関連リンク
FCAT(Flight Crew Assessment Test)
全日本空輸
ANAウイングス
Peach Aviation
AIRDO
・ANA、25年度入社の内定式 井上社長「世界で勝ちにいく気持ちで」(24年10月1日)
・ANAの737、ANAウイングスに運航一元化(24年10月1日)
・エア・ドゥ、初のパイロット自社養成 2030年問題に対処(23年11月2日)
・ANAウイングス、4年ぶりCA新卒採用 24年度入社(23年3月2日)
・ピーチ新卒採用、自社養成パイロット3年ぶり 総合職は4年ぶり(23年3月1日)