エアライン — 2024年10月3日 14:00 JST

ANA、スマホで遅延・欠航補償手続き ラウンジ混雑も確認可に

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 全日本空輸(ANA/NH)は10月2日、スマートフォンなどの携帯端末で完結する新サービスモデル「ANA SMART TRAVEL」に新機能を実装したと発表した。遅延・欠航の補償手続きができるようになったほか、ラウンジの混雑状況も確認できるようにした。

ANAが新たに実装したスマホでの遅延・欠航の補償手続き画面(同社提供)

ANAが新たに実装したスマホでのラウンジ混雑確認画面(同社提供)

 遅延・欠航の補償は、ANAウェブサイト内にある「補償のお申し込みサイト」で受け付ける。ANA都合により遅延・欠航などが発生した場合に、立て替えた費用の精算やお詫び金、補償を受け取るもので、受け取り手段は口座振り込みや各種電子マネー、ANAマイル、ANA SKYコインなどが選べる。従来は空港カウンターや郵送で手続きしていたが、スマホなどからアクセスして申し込めるようになった。ANAによると、この取り組みは本邦初だという。

 ラウンジの混雑状況も、オンラインで確認できるようにした。2023年1月からは、羽田空港国内線にある最上級会員向け「ANAスイートラウンジ(ANA SUITE LOUNGE)」と、「ANAラウンジ(ANA LOUNGE)」の2ラウンジで提供済みで、年度内には成田空港の2ラウンジでも導入する見通し。

 また、新たなチェックイン機を2025年秋ごろに導入する。チェックインと座席変更、マイル登録、領収書発行に対応し、出発ロビーと一部空港のANAラウンジやゲートカウンターに設置する見通し。国内線の自動チェックイン機は終了する予定だったが、一部機能を残した新たな機器を導入することになった。搭乗証明書の発行と株主優待の登録はモバイルアプリ「ANAアプリ」のみで対応し、新チェックイン機は非対応となる。

 ANAは、搭乗準備から機内まで、スマホで完結する新サービスモデル「ANA SMART TRAVEL」を2022年5月に発表。自社のサービスをスマホで使う人が増えるのに合わせて、乗客ひとり1人のニーズにあった情報を提供する「One to One(ワン・トゥ・ワン)」のサービスを強化してきた。

 サービス強化に合わせ、羽田空港第2ターミナルの保安検査場上部に出発便の搭乗口などを案内する大型案内板は、2023年2月9日ですべての運用を終了。出発階にある小型モニターとスマートフォンによる案内に移行した。その後、今年3月30日からは順次復活させた。

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全日本空輸

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