エアライン — 2024年10月1日 21:18 JST

ANA、25年度入社の内定式 井上社長「世界で勝ちにいく気持ちで」

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 全日本空輸(ANA/NH)は10月1日、2025年度に入社する新入社員の内定式を東京ビッグサイトで開いた。1日は企業の採用内定解禁日で、内定者は昨年から74人増えて676人となった。

ANAの内定式で入社後の意気込みを記した色紙を手にする客室乗務職の内定者たち=24年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 内定者の職種は、旧総合職の「グローバルスタッフ職」と自社養成パイロット訓練生の「運航乗務職」、客室乗務員の「客室乗務職」、障がい者採用の「エキスパートスタッフ職」で客室乗務員がもっとも多く、内定者の約65%にあたる440人となった。内定者たちは会場で配られた色紙に、入社にあたっての意気込みをしたためていた。

 ANAの井上慎一社長は「海外の航空会社に憧れるのはやめて、世界で勝ちにいく気持ちでいる。働いて幸せだと思えるANAを一緒に作り上げていこう。どうせやるなら明るく楽しく、が合い言葉だ」と内定者を激励した。

ANAの内定式であいさつする井上慎一社長=24年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAの内定式であいさつする井上慎一社長=24年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 運航乗務職の三上舞夏さん(22)は、父親が航空機関士だったことがきっかけで、パイロットを目指したという。「安全や快適を追求して、パイロットとして努力していきたいです」と抱負を述べた。

 客室乗務職の清心美里さん(21)は「想像力が豊かで、さまざまな方の思いに気づき、行動できる客室乗務員になりたいです」、グローバルスタッフ職の桑野和磨さん(21)は「世界一を目指すANAで唯一無二の価値を提供したいです」と話した。

 社員アスリートとしてANAに入社する男子陸上400mの眞々田洸大さん(22)は「社員アスリートとして所属させていただくので、夢の架け橋を登っていきたいです」と話した。ANAをはじめとするANAグループでは、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)が実施しているアスリート就職支援活動「アスナビ」に賛同し、2014年からこれまでに眞々田さんを含め36人を採用しており、現在は18人が現役選手として競技を続けているという。

 内定式後、井上社長は世界一を目指すANAが新入社員へ期待することとして、「外国の人たちとの交渉力だ。彼らは(英語の)文法がどうとか気にせず、ガンガン主張し合う。そういう場に割り込んでいけるコミュニケーション能力を持って、渡り合って欲しい。彼らは勉強しているので自己研さんを積み、外国も含めた人的なネットワークを持ちながら、コミュニケーション能力を磨いて、海外の人たちと渡り合える社員になって欲しい」と期待を寄せた。

東京ビッグサイトで開かれたANAの内定式の最後に記念撮影する井上慎一社長ら経営陣と内定者=24年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAの25年度入社内定式に出席した(左から)グローバルスタッフ職の桑野和磨さん、運航乗務職の三上舞夏さん、客室乗務職の清心美里さん、社員アスリートの眞々田洸大さん=24年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAの内定式で井上慎一社長(右)から内定通知書を手渡される運航乗務職の三上舞夏さん=24年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAの内定式で井上慎一社長(右)から内定通知書を手渡される客室乗務職の清心美里さん=24年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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