アラスカ航空グループは現地時間9月18日、ハワイアン・ホールディングスの買収が完了したと発表した。傘下のアラスカ航空(ASA/AS)とハワイアン航空(HAL/HA)は当面の間、個社として運航を継続する。また統合後の航空連合は、アラスカが加盟するワンワールド・アライアンスを継続する。
統合後の新会社はシアトルに本社を置き、アラスカ航空のベン・ミニクッチCEO(最高経営責任者)が率いる。ハワイアン航空の新CEOには、アラスカ航空のハワイ・太平洋地区社長と、傘下のホライゾン航空(QXE/QX)で社長を歴任したジョー・スプレイグ氏が就任する。
アラスカ航空とハワイアン航空は、個社としての運航を当面継続し、ウェブサイトと予約システム、両社のマイル会員制度も維持する。数週間以内には、アラスカ航空の「マイレージプラン」と、ハワイアン航空の「ハワイアンマイル」でマイルを移行し、特典旅行を利用できるようにするほか、両社の航空券を双方のウェブサイトで購入できるようにもする。
今後数カ月以内には双方の航空会社のマイルが貯まるようになるほか、2025年初頭をめどに、国際線を含むハワイアン航空の全便でアラスカ航空のマイルが直接利用可能となる。
ワンワールドに加盟するアラスカ航空は米国第5位の航空会社で、日本航空(JAL/JL、9201)とコードシェア(共同運航)を実施。JALはハワイ最大の航空会社であるハワイアン航空とも、コードシェアやラウンジの相互利用などを実施している。
関連リンク
Alaska Airlines
ハワイアン航空
23年12月に買収契約
・アラスカ航空、ハワイアン航空を19億ドルで買収 統合後もワンワールド加盟(23年12月4日)
アラスカ航空
・アラスカ航空、737-10を42機発注 最大の737 MAX(22年10月26日)
・ボーイングとアラスカ航空、737MAXで環境飛行試験(21年6月4日)
ハワイアン航空
・ハワイアン航空、787-9初受領 4月就航(24年2月28日)
・ハワイアン航空、羽田深夜枠を返上 ホノルル深夜便とコナ4月から運休(24年1月27日)
・ハワイアン航空、羽田-コナ3年7カ月ぶり再開 羽田初便ほぼ満席、記念品で祝う(23年10月29日)
・JALとハワイアン航空の独禁法適用除外申請、不許可に 米運輸省(20年3月14日)