国土交通省航空局(JCAB)は9月17日、滑走路への誤進入などを防止する「滑走路状態表示灯(RWSL)」を羽田空港に導入すると発表した。今年1月に発生した衝突事故を受け設置した有識者会議での提言を受けたもので、C滑走路(RWY16L/34R)を対象に27日深夜(28日未明)から工事を始める。供用開始は2027年度末を予定する。
RWSLは、滑走路への誤進入や滑走路横断中の誤出発を防止するシステムで、滑走路進入防止灯や離陸待機灯を点灯させ、パイロットへ知らせる。航空機の位置を検知して自動で点消灯し、管制官の指示とは独立して動く仕組み。
工事はC滑走路につながる誘導路で始め、事故が発生したC5から開始。その後、C3、C2、C1へと順次展開する。2025年度からは滑走路への設置も開始し、制御装置や灯器設置後に供用を開始する。
今年1月2日に羽田空港で起きた海上保安庁機と日本航空(JAL/JL、9201)機の衝突事故を受け、設置した有識者会議「羽田空港航空機衝突事故対策検討委員会」は、中間取りまとめを6月に公表。中間とりまとめでは、滑走路誤進入対策として、羽田を含む主要空港へのRWSL導入拡大が提言された。
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