ユナイテッド航空(UAL/UA)は、米スペースXが提供する衛星通信「Starlink(スターリンク)」による機内インターネット接続サービスを2026年から始める。航空業界最大の契約で、1000機以上の航空機を対象に、スマートフォンなどWi-Fi対応機器によるネット接続サービスを無料提供する。
2025年初頭に実証実験を開始し、2026年後半から主要路線と地域路線の旅客便でサービスを順次始める予定。Starlinkの軌道衛星によるサービスにより、乗客は地上と同等の高速・低遅延のインターネット接続サービスを無料で利用できるという・
Starlinkによるネット接続サービスでは、映画など動画コンテンツのライブストリーミングや、共有ファイルのリアルタイム編集、ゲーム、ネット通販など、地上と同じような使い方が可能で、1人のユーザーがスマートフォンとノートパソコンなど、複数の端末を同時に接続できる。
ユナイテッド航空のスコット・カービーCEO(最高経営責任者)は「地上でできることはすべて、まもなくユナイテッド航空の機内でも、高度3万5000フィートの上空で世界のほぼどこでもできるようになる」とコメントした。
また、乗客だけでなく客室乗務員や空港のグランドスタッフ(地上旅客係員)をはじめとする航空会社のスタッフも、自然災害発生時などに運航便との情報共有が円滑になるとしている。
Starlink
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ユナイテッド航空
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