エミレーツ航空(UAE/EK)は現地時間8月7日、ボーイング777-300ER型機の新仕様初号機(登録記号A6-EQH)が就航したと発表した。新しいビジネスクラスを採用し、プレミアムエコノミークラスを新設した。初便はドバイ発ジュネーブ行きEK83便となった。日本時間8日午前8時30分の時点では、復路のジュネーブ発ドバイ行きEK84便に投入されており、今後数週間以内に羽田線にも就航するという。
改修後の座席数は4クラス326席で、ファーストクラス8席、ビジネスクラス38席、プレミアムエコノミー24席、エコノミー256席。新しいビジネスクラスは従来の2-3-2配列から1-2-1配列に変更し、スタッガードシート配列を採用することで全席が通路へ直接アクセスできるようになった。個人用モニターは23インチで、従来と同じくパーソナル・ミニバーを備える。
改修初号機の就航は当初8月11日を予定していたが4日前倒しとなり、全面改修に要した期間は37日間だった。7月1日の発表では、1機あたり約2週間で改修し、全81機の作業を進めていく。
7月の発表では、ドバイ-羽田線(EK312/313便)に9月1日から、同月11日からはドバイ-ブリュッセル線(EK183/184便)への投入を計画している。
エミレーツは、エアバスA380型機でも777と同様にファーストクラスの改装や新ビジネスクラスの導入、プレエコの追加など改修を進めている。新仕様機は2機種合わせて191機で、30億米ドル(約43683億円)以上を投じる。A380の新仕様機は成田線へ2023年12月20日から、関西線へ6月1日から投入済み。
関連リンク
エミレーツ航空
7月の発表
・エミレーツ航空、777改修開始 プレエコ新設、9月から羽田も(24年7月2日)
日本へのプレエコ導入
・エミレーツ航空、関空でA380プレエコ初公開 4年半ぶり超大型機が復活(24年6月19日)
・エミレーツ航空、成田でA380新仕様機公開 プレエコ導入、東アジア初(24年1月18日)
・エミレーツ航空、成田にA380新仕様機 プレエコ12月導入(23年9月29日)
エミレーツ航空初のプレエコ
・エミレーツ航空、A380と777-300ER改修拡大 新仕様191機に(24年5月12日)
・エミレーツ航空、A380や777大規模改修 105機にプレエコ(21年12月3日)
・エミレーツ航空、A380新仕様はプレエコ付484席 シャワー室も新デザイン(21年1月2日)
・エミレーツ航空、A380にプレエコ 新仕様機に56席(20年12月31日)
写真特集・エミレーツA380関空就航
・シャワーも付いてるファーストクラス(18年11月13日)
A380最終号機
・A380最終号機、エミレーツ航空に納入 14年で完納(21年12月17日)
・A380最終号機、独ハンブルクへ エミレーツ向け、年内で生産終了(21年3月18日)
・A380最終号機の機首がトゥールーズ到着 2021年生産完了、エミレーツ向け(20年6月26日)