飛行機内で一番迷惑な乗客は、子供の面倒を見ない親──。オンライン旅行サイト「エクスペディア」が、機内で迷惑だと感じる乗客のランキングをこのほど発表した。過去5年間で飛行機に乗ったことがある米国の大人1000人に対し、11月にインターネット調査を実施した。
1位の「子供の面倒を見ない親」は41%で、2位は「後ろからシートを蹴る客」(38%)、3位は「香水臭い客」(28%)と続き、4位「酒を飲みまくる客」(26%)、5位「大声で話す客」(23%)となった。
エクスペディアによると、18歳以下の子供を持つ親は、子供を持たない大人よりも「子供の面倒を見ない親」に寛容だということがわかったという。
また、63%の米国人旅行者が、子供と一緒に旅をしている親に不快感を感じると回答し、このうち49%が「追加料金を払ってでも静かな席を予約したい」と考えていることがわかった。LCC(低コスト航空会社)のエアアジアX(XAX)やスクート(SCO)は、こうした声に応えるサービスを打ち出しており、今回の調査でも需要があることが明らかになった。
このほか、「常に席を倒している客」(7位、13%)、「立つ時に前席の背もたれを持つ客」(9位、12%)、「ひじ掛けを無理矢理占領する客」(11位、11%)、「トイレの順番を待たない客」(10位、12%)、「トイレに行きまくる客」(12位、11%)と、座席やトイレにまつわるものが多く挙がっている。
これらのうちのいくつかは、全席通路アクセスが可能なスタッガードシート配列や幅の広いひじ掛けなど、ビジネスクラスを中心に新型シートで改善が期待できるものもあるが、基本的にはハードウェアで解決するものではなく、乗客個人の常識や思いやりに寄るところが大きい。
他人への思いやりのない人間は、どこの国でも嫌われるようだ。
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エクスペディア
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