ボーイングは現地時間7月22日(日本時間同日夜)、同日開幕したファンボロー航空ショーで日本航空(JAL/JL、9201)が787-9型機を最大20機正式発注したと発表した。今年3月21日にJALが追加導入を発表したもので、確定発注10機とオプション10機の契約を結び、国際線機材として2028年度から受領を計画している。
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投入路線は、今後成長が見込まれる北米・アジア・インドを中心に検討。2028年度から4年程度かけて受領していく。
また、3月に導入発表した際、JALの赤坂祐二会長(当時社長)はAviation Wireの取材に対し、傘下の中長距離LCCであるZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)向けにも787-9の導入を検討していることを明らかにした。赤坂氏は「基本的にZIPAIRで考えている」と、10機の大半をZIPAIRで運航する可能性や、JAL本体の増機にも一部を充てる考えを示しており、今後の需要動向などを見ながら使途を決めるとみられる。
JALは3月の導入発表時に787-9のほか、エアバスA350-900型機を21機、A321neoを11機の計42機を導入すると発表。このうち、787-9と20機のA350-900を国際線に投入する。残り1機のA350-900は、今年1月に全損となった13号機(登録記号JA13XJ)の代替機として2025年度下期に受領する。JAL初導入のA321neoは、現在運航している767-300ERを置き換えるもので、2028年から導入を始める。
また、737-800の後継機として、737-8(737 MAX 8)を2026年度から国内線に21機導入する見通し。737 MAX導入は2023年3月23日に発表済み。
JAL本体は3機種ある787のうち、標準型の787-8を23機、全長が787-8より6.1メートル長い長胴型の787-9を22機運航しており、ZIPAIRは787-8を8機運航している。JALでは787-8を2012年4月22日から、787-9を2015年7月1日から国際線で運航しており、2019年10月27日からは4機の787-8を国内線に順次投入した。
ZIPAIRの8機のうち、2機が新造機で、残り6機はJALが初期導入した787-8。2025年度に10機体制とする計画を進めており、発注済みの2機の787-8を同年度に受領する予定で、10機体制下では新造機が4機、元JAL機が6機となる。
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