新関西国際空港会社は12月26日、新たなLCC(低コスト航空会社)用ターミナルビル「第3ターミナルビル(T3)」を整備すると発表した。駐機場やスポットなど基本施設は2015年度中に供用を開始し、T3は16年下期の開業を目指す。
関空に乗り入れるLCCは現在、国際線が9社週140往復、国内線は2社1日28往復が運航されており、国内最大のLCC乗り入れ空港となっている。
12年10月28日にはピーチ・アビエーション(APJ)が使用する第2ターミナルビル(T2)がオープン。今後T2の処理能力である年間400万人では限界が生じると予測されることから、T3の整備を決めた。成長が著しいアジアの需要を取り込む。
T3は関空2期空港島に整備。基本施設は、中大型機にも対応するスポットを6スポット新設し、エアバスA320型機などの小型機であれば11機まで対応できる。新ターミナルビルとなるT3は一部2階建ての平屋建てで、総面積は約3万3000平方メートルを予定している。
新関空会社では、T2のコンセプトに磨きをかけ、これまでの空港運営ノウハウを駆使して世界最高水準のLCCターミナルビルにしたいという。
同時に、T2の改修工事にも13年度末から着手する見通し。T3と改修後のT2を合わせると、総面積は約6万3000平方メートル、スポット数は合計20スポット(小型機の場合)、年間処理能力は800万人を計画している。
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