日本航空(JAL/JL、9201)は7月11日、民間航空の安全性向上に取り組む非営利国際組織「フライト・セーフティー財団(Flight Safety Foundation)」から、今年のリチャード・クレーン賞(The Richard Crane Award)」を受賞したと発表した。民間航空の安全に対する継続的な貢献などが評価される賞で、日本の企業や団体の受賞は初となり、1985年に起きた123便墜落事故以降の継続的な安全推進などが評価され、各国から多くの推薦を得て受賞した。
財団によると、JALは1985年8月12日に起きた123便事故以降、組織的な学習と作業手順の厳格な遵守に基づき永続的な安全文化を築いたと評価。2006年に安全啓発センターを開設し、航空業界全体の安全推進のモデルとなっていることなども評価されたという。
また、今年1月2日に羽田空港で起きた札幌(新千歳)発JL516便(エアバスA350-900型機、登録記号JA13XJ)と海上保安庁機との衝突事故で、JL516便の乗客367人(幼児8人含む)と乗員12人(パイロット3人、客室乗務員9人)の379人全員が脱出に成功したことも、多くの会員の推薦につながったようだ。
米バージニア州アレクサンドリアに本部を置く同財団は1945年に設立。クレーン賞は創設者のひとりでパイロットだったクレーン氏にちなみ、2002年に創設された。航空会社では、2004年に米国のコンチネンタル航空(現ユナイテッド航空)、2007年に台湾のエバー航空(EVA/BR)が受賞しており、JALは3社目となった。
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Flight Safety Foundation
日本航空
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