本田技研工業(7267)の米国子会社ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は現地時間12月20日、小型ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」がFAA(米国連邦航空局)からTIA(型式検査承認)を取得したと発表した。
TIA取得は、FAAが規定した設計要件をホンダジェットが満たしていることを意味している。今後、認定試験用の機体にFAAのパイロットが搭乗し、TC(型式証明)取得に向けた最終的な認定飛行試験を実施する。
ホンダジェットのTC取得時期について、開発責任者の藤野道格HACI社長は2015年1-3月期を予定しているとのコメントを発表。顧客への引き渡しはTC取得後すぐに始めるという。
また、HACI本社敷地内に設けられたカスタマーサービスセンターが20日、FAAのFAR(連邦航空規則)パート145に定める航空機整備工場の認証を受けた。同センターは10月に完成し、サービスプログラムの販売と管理、24時間対応のテクニカルサポート、テクニカルトレーニング、修理や重整備などを実施する施設で、世界に展開する販売網を補完する。
ホンダジェットは、特許技術である主翼上面エンジン配置や自然層流翼、複合材製胴体の製造方法など、さまざまな最先端技術を採用。同クラス最高速度や室内容積、燃費性能を実現したという。
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