エアライン, 解説・コラム, 需要, 需要予測 — 2024年6月3日 21:16 JST

24年の旅客数、過去最高の世界50億人に IATA第80回年次総会

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 IATA(国際航空運送協会)は現地時間6月3日、世界の航空会社による今年の純利益予想は305億ドル(約4兆7800億円)、純利益率は3.1%になるとの見通しを示した。前年の274億ドル(純利益率3.0%)を11.3%上回り、前回2023年12月の発表から48億ドル上方修正した。旅客数は過去最高の約50億人となり、総収入も過去最高の前年比9.7%増の9960億ドルを見込む。

ドバイで開かれている第80回年次総会で航空業界の見通しを説明するIATAのウィリー・ウォルシュ事務総長=24年6月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
アジア太平洋は純利益22億ドル
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アジア太平洋は純利益22億ドル

 営業利益は599億ドルを見込む。旅客数は過去最高の約49億6000万人で、コロナ前2019年の45億4000万人を大幅に上回り、旅客収入は前年比15.2%増の7440億ドルを見込む。2023年から2043年までの旅客需要は、毎年3.8%の成長が見込まれるとしている。

ドバイで開かれているIATAの第80回年次総会=24年6月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 貨物量は6200万トンと予想。貨物収入は13.0%減の1200億ドルを見込み、コロナ期間中のピークである2021年の2100億ドルは下回るものの、2019年の1010億ドルを上回る見通しで、前回2023年12月の予想から90億ドル上方修正した。

 地域別の予測は、全地域で2年連続の黒字が見込まれる。中でもアジア太平洋地域の航空会社の黒字が最も顕著としており、純利益は前年比3.7倍の22億ドルを見込む。日本と中国、豪州の国内市場回復が主要因となる。

 アジア太平洋地域の海外旅行は依然低迷しており、特に中国はコロナ前の


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