航空大学校の卒業生が2023年に起業したビジネスジェット(BJ)運航会社マイクロジェット(東京・新宿)が4月22日、羽田空港で代理店向けの機体内覧会を開いた。ANAホールディングス(9202)傘下でビジネスジェットの手配を手掛けるANAビジネスジェットや、阪急交通社など13社の担当者が見学し、ペットが同乗できる旅行商品用の写真撮影などを行っていた。
マイクロジェットの機材は、双発ジェット機セスナ510型サイテーション ムスタング(登録記号JA123F)で、乗客数は最大4人。同社では法人向けは「ビジネスジェット」、個人向けは「プライベートジェット」と呼ぶようにしているという。
航大を2021年に卒業した高橋良社長によると、現在の国内チャーター費用は、税込で片道130万円から。日帰りであれば往復も同額で運航できるケースもあるという。羽田から神戸や広島は概算で片道145万2000円、札幌(新千歳)は163万9000円、奄美大島は205万7000円、那覇は257万4000円、下地島は260万7000円などとなっており、同社のウェブサイトで試算できる。
羽田-札幌(新千歳)間や、羽田-広島間などはノンストップで飛行でき、羽田-那覇間は宮崎で給油して運航しているという。
会長を務めるスカイマーク(SKY/BC、9204)元社長の西久保愼一氏は「ビジネスジェットの乗客数は平均2.3人くらいと言われており、ちょうど良いサイズ」と話す。最適な機材の選定や、システム化によりコストを抑え、低価格を実現している。
機体を見学したANAビジネスジェットの担当者によると、ペットと一緒に旅行したいという問い合わせが増えているといい、今回は社員が飼う小型犬2匹とともに訪れ、イメージ写真を撮影していた。同社ではペット同乗旅行のほか、さまざまなニーズに応じた法人・個人向けチャーターを提案していきたいという。
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