ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のエアージャパン(AJX/NQ)が運航する新ブランド「AirJapan」仕様の2号機ボーイング787-8型機、登録記号JA801A)が4月9日、成田空港へ到着した。787による世界初の商業運航を実施した全日本空輸(ANA/NH)の初号機で、機体の改修作業は中国・厦門(アモイ)で行われた。
JA801Aは2011年8月6日製造。最初の商業フライトは2011年10月26日の成田発香港行きチャーター便のNH7871便で、世界初の787による運航便となった。中距離国際線仕様機だが、当初は国内線に暫定投入していたため、最初の定期便は同年11月1日の羽田発岡山行きNH651便となった。
機体後方に濃紺のアクセントをあしらった特別塗装で運航していたが、2017年2月にANAの通常塗装「トリトンブルー」に塗り替えられ(関連記事)、787では初の再塗装となった。この通常塗装での商業運航は、3月1日夜のソウル(金浦)発羽田行きNH868便がラストとなり、アモイへは翌2日午前2時30分すぎに羽田から向かった。
改修前の座席数は2クラス240席で、ビジネス42席、エコノミー198席。AirJapan仕様に改修後の座席数は、エコノミークラスのみの1クラス324席で、同仕様初号機のJA803Aと同じ座席数になった。
アモイからのフェリーフライトNH9412便は、現地時間9日午前1時45分すぎに離陸し、成田のB滑走路(RWY16L)へ午前6時10分すぎに着陸した。
訪日外国人(インバウンド)をメインターゲットに据えたAirJapanブランドは、1路線目の成田-バンコク(スワンナプーム)線が2月9日に就航。当初は週6往復で、4月30日から週7往復(1日1往復)のデイリー運航に増便する。2路線目の成田-ソウル(仁川)線は2月22日に就航予定だったが、機材不具合のため延期となり、2日後の24日に就航した。ソウル線は週5往復でスタートし、4月29日からデイリー化する。
2機体制になったことで、3路線目の成田-シンガポール線を4月26日に週5往復で開設を予定している。
JA801A
・ANAの787初号機、トリトンブルー塗装の運航終了 4月からAirJapan仕様に(24年3月2日)
・ANAの787初号機、通常塗装で登場 初の再塗装機(17年2月28日)
・ANA、世界初の787重整備 写真特集・JA801A初回Cチェック(14年6月30日)
写真特集・ANA新ブランドAirJapan 787-8初号機
・ギャレー跡地は広々(24年2月14日)
写真特集・ANA787初号機JA801Aリペイント
後編 787ロゴ消え他機種と統一
前編 さよなら”鯖”塗装
AirJapan
・タイ民間航空局、AirJapan欠航で会社側に説明要求 ANA新ブランド(24年2月23日)
・AirJapanの787、主脚に不具合 バンコク発前に交換、成田-ソウル初便欠航(24年2月22日)
・ANA新ブランドAirJapan、初便就航 訪日客狙い成田-バンコク(24年2月9日)
初号機が成田到着・公開
・ANA新ブランドAirJapan、787お披露目 シートピッチ広めで訪日客狙う(24年2月6日)
・新ブランドAirJapanの初号機、早朝の成田着 ANAのJA803A改修、2/9就航(24年1月26日)