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ジェットスター・ジャパン（JJP/GK）の一部のパイロットと客室乗務員が所属する労働組合「ジェットスター・クルー・アソシエーション」（JCA、木本薫子執行委員長）は3月28日、あす29日午前10時以降に計画していたストライキを中止するとX（旧Twitter）で午後6時17分に発表した。一方、会社側には投稿前の午後5時52分に、組合員1人がストを実施すると通知しており、会社が「スト中止」とする投稿内容をJCAに確認したところ、ストを実施すると回答があったという。会社によると、29日の運航に影響はないという。
29日に労組がストを実施予定のジェットスター・ジャパン＝PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JCAによると、スト中止は会社からスト参加者に対して懲戒処分を検討する可能性があると言われたためだという。一方、ジェットスター・ジャパンは「ストライキは労働者の権利であることを尊重する」とした上で、「正当性のないストライキについては、懲戒処分を含めて対応を検討する」と応じたという。
ストライキの「正当性」については、航空会社の事業が労働関係調整法が定める「公益事業」に該当することから、公共交通機関としての社会的責任を果たした上でのストを指す。JCAが年末に実施したストは、参加者の規模など具体的な内容を会社側に事前通知しており、欠航など利用者に生じるストの影響に対して、会社が対応できる時間的な余裕を持たせていた。
ジェットスター・ジャパンによると、今回はJCAがストを通知した27日時点で会社側に詳細が通知されておらず、28日に改めて要望したところ、午後5時52分に組合員1人がストを実施すると、初めて通知してきたという。
その後、JCAは午後6時17分にスト中止をXで発表。会社側が投稿内容をJCAに確認したところ、ストを実施すると回答があった。当紙が会社側から回答を得た午後9時3分の時点でも、スト実施に変更はないという。
ジェットスター・ジャパンは、29日から31日の運航便を予約している利用者に対しては、手数料を徴収せずに同一区間の同社便への振り替えを実施する。
JCAによると、同労組幹部である執行委員の男性によるパワハラがあったとする会社側の諭旨解雇処分は受け入れられないとして、ストを計画した。
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