国土交通省航空局(JCAB)は3月14日、羽田発着枠配分基準検討小委員会(委員長:竹内健蔵東京女子大学教授)の初会合を開いた。2025年以降の国内線発着枠配分に対する考え方を検討する有識者会議で、前回配分の2020年からこれまで5年間のうち、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響期間に航空各社がどのような取り組みを行ってきたかをはじめ、「政策コンテスト枠」や「1便・3便ルール」といった地方路線維持のあり方、地方の不採算路線に対する各社の取り組みをどう扱うかなどが検討課題にのぼった。今夏の取りまとめを目指す。
*第3回目はこちら。
—記事の概要—
・コロナ影響や人手不足
・「ちゃんとしたサービスは適正運賃に」
コロナ影響や人手不足
羽田の発着枠は2000年の規制緩和以降、免許制から発着枠上限内の許可制になった。羽田と成田、伊丹、関西、福岡の5空港は、1日または一定時間当たりの離着陸回数を制限する必要がある「混雑空港」に指定されており、5年ごとに航空会社の使用許可期限が定められており、1日当たり465枠(465往復分)ある羽田の国内線発着枠は、2025年1月に期限を迎えることから、今夏には配分に関する考え方を整理しておく必要がある。
14日の初会合では、約3年間にわたる新型コロナの影響をどのように見るかや、円安や燃料費高騰、環境対策の強化といった航空を巡る環境変化に対する取り組みをどのように考慮するか、4月開催の第2回会合で航空各社からどのような項目をヒアリングするか、といった点について、委員による議論が行われた。
航空局からの現状説明で、航空事業課の重田裕彦課長は、旅客需要の現状について「国内線はコロナ前の
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