豪州のジェットスター航空(JST/JQ)を中核とするジェットスター・グループのステファニー・タリーCEO(最高経営責任者)は現地時間2月29日、長距離国際線機材について、現在のボーイング787-8型機に加え、エアバスA321LRも並行して投入する姿勢を示した。11機ある787の増機計画は明らかにしなかったものの、2025年から客室の改修を始め、機内Wi-Fiも新たに搭載するという。
A321LRは新型エンジンで燃費を向上させたA321neoの航続距離延長型で、約7408キロ(4000海里)飛行できる。エアバスは航続距離を最大約8704キロ(4700海里)に延ばした「A321XLR」の開発も進めており、ジェットスター・グループも発注している。
タリーCEOはA321LRについて、国際線はバリとラロトンガ(クック諸島)、フィジーへ投入していると説明。受領を予定するA321XLRはアジア路線へ投入する見通しを示した上で、「787とA321LR、A321XLRの3機種で、新しい国際線を開拓できると考えている」と述べた。
今後改修を予定する787は、大幅な改修を計画している。タリーCEOは日本路線について、新型コロナからの回復に時間がかかったものの、豪州からの訪日客が旺盛なため、成長が見込まれると評価。改修した787を日本路線を中心に投入する計画を示した。
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