日本航空(JAL/JL、9201)は2月15日、カウンターのデザイン刷新など空港の利便性を高めた「スマートエアポート」の導入空港を拡大すると発表した。今春から中部と大分、熊本、鹿児島の地方4空港にも順次展開し、預け入れ手荷物の新システムを国内で初導入する。JALは羽田や伊丹など、国内の基幹5空港にスマートエアポートを展開済みで、導入空港は9空港に拡大する。
新たに導入する4空港では、預け入れ手荷物を受領時に必要な引換証の発行機を新設。バーコードリーダーと計量器が一体となった新システムで、利用客が操作する自動チェックイン機から続く動線に設置する。自動チェックイン機で発行する手荷物タグを貼付後に、引換証の発行機に備えるバーコードリーダーに手荷物タグを読み込ませ、有人のカウンターで預ける。
チェックインカウンターも刷新する。各カウンターブースの上部にデジタルサイネージを設置し、手続き情報を分かりやすく表示。また、地上係員の手伝いを必要とする人向けの「スペシャル・アシスタンスカウンター」も導入する。
スマートエアポートの計画は、2019年7月に発表。東京五輪・パラリンピックを見据えたもので、羽田では発表翌月の8月から出発ロビーの改修が始まり、2020年12月25日に全面リニューアルした。2021年6月には新千歳、同年11月に伊丹と那覇にも導入。2022年3月に福岡へ導入し、国内の基幹5空港への展開を完了した。今後は全国展開を予定するという。
関連リンク
日本航空
スマートセキュリティ
・JAL、那覇もパソコン・飲み物そのまま保安検査 24年3月から混雑緩和(23年5月19日)
・JAL、羽田国内線に「スマートレーン」 PC・液体物そのまま検査可に(22年1月11日)
ANAとのチェックイン機器共通化
・JALとANA、国内線チェックイン機器共通化 23年から共同利用(21年10月22日)
基幹空港の「スマートエアポート」
・JAL、基幹5空港「スマートエアポート」導入完了 福岡に自動手荷物預け機(22年3月15日)
・JAL、伊丹空港に自動手荷物預け機 「スマートエアポート」に(21年11月12日)
・JAL、伊丹・那覇空港に「スマートエアポート」 福岡にも来春(21年11月10日)
・JAL、那覇空港に自動手荷物預け機 「スマートエアポート」3空港目、今冬に全面展開(21年7月27日)
・JAL、新千歳空港も非接触で搭乗手続き 「スマートエアポート」2空港目(21年6月22日)
羽田の「スマートエアポート」
・JAL、チェックイン時のタッチパネル非接触化 羽田皮切りに主要空港(21年3月22日)
・JAL、羽田国内線カウンター全面刷新 ”スマートエアポート”で自動化や配置見直し(20年12月25日)
・JAL、画面に触れないチェックイン機公開 羽田で検証(20年9月15日)
・JAL、羽田国内線に自動手荷物預け機 待ち時間短縮(20年2月20日)
・JAL、羽田国内線カウンター刷新へ JGCは個室化、スマート空港20年開始(19年7月24日)